ルーヴル美術館展@京都市美術館 [アート]
京都国立近代美術館でウィリアム・ケントリッジ展を観た後は
赤い大鳥居を挟んで向かい側にある京都市美術館で開催していた
ルーヴル美術館展へ。
実はこの日の当初の目的はここで展示されているフェルメールの
作品だったのですがお昼過ぎに着いた頃には既に長蛇の列で入場
50分待ち。
「きっと中は込み合って鑑賞どころじゃないだろうな。」
と思い直し、ケントリッジ展を観た後に閉館までの僅かな時間を
見計らっての見学となりました。
''ルーヴル美術館展'' - 17世紀ヨーロッパ絵画 -
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【会場】:京都市美術館(京都・岡崎公園)[Link]
【会期】:2009年6月30日(土)~9月27日(日)
多くの傑出した芸術家を生み出し”黄金の世紀”と呼ばれる
17世紀ヨーロッパの絵画を、ルーブル美術館が誇る71点の
コレクションを元に
「黄金の世紀とその陰」、「大航海と科学革命」、
「聖人の世紀における古代文明の遺産」
の3つのキーワードで読み解く展覧会。
フリップを読みながら順番に観ていけば展覧会の意図する
ところや作品に対する理解も深まるのでしょうが
人の多さに加えて如何せん、時間が残り僅か。
とりあえずはお目当ての作品を優先して観る事に。
レンブラント・ファン・レインの自画像はビロードの
ような黒の着衣に輝く金の鎖のコントラストが美しい。
数多くの自画像を描いているレンブラントですがこの
作品は若々しく自信に満ち溢れた表情をしています。
『リュートを持つ道化師』はフランス・ハルス作。
鮮やかな赤い衣に身を包み、陽気にリュートを鳴らす
道化師の一瞬の表情を捉えた作品はとっても現代的。
荒々しいタッチにも躍動感が感じられますね。
そして今回是非見たいと思っていた
ヨハネス・フェルメールの『レースを編む女』は
警備員が横に立つ物々しい雰囲気の中で透明なケース内に
鎮座していました。
24cm×21cm。現存するフェルメール作品では最小のものです。
斜め上から差し込む光に立体的に浮かび上がる顔立ち。
鮮烈な輝きを放つ黄色の衣。
瑞々しいばかりの手前の赤い刺繍糸。
感動です。
長い時間並んで待っただけの甲斐がありました(涙)。
その他にも夕日が沈む港湾を叙情的に描いたクロード・ロランの
『クリュセイスを父親の元に返すオデュッセウス』や
ペーテル・パウル・ルーベンスの大作
『ユノに欺かれるイクシオン』
鮮やかな衣を身にまとったマリア像、シモン・ヴーエの
『エスランの聖母』。
そしてロウソクの灯りをかざす幼な子キリストの姿を
思案げに見つめる養父ヨセフを描いた
ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの『大工ヨセフ』等々。。。
閉館間際には次第に人も少なくなり、作品を間近で心行くまで
堪能する事ができました。
正に珠玉の17世紀ヨーロッパ絵画の世界。
美術館のハシゴの疲れを吹き飛ばしてしまうような
素晴らしい展覧会でしたよ。
帰りに平安神宮の西にある京都では有名な洋食屋さん
「グリル小宝」で晩御飯。
カツはサックリ柔らか。ハンバーグはジューシー。
お腹も心も大満足で帰宅の途につきました。
2009-10-10 18:40
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コメント(17)
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>スタヴローギンさん
>coconyanさん
[ハート]マーク、ありがとうございます!![嬉しい顔]
by miz (2009-10-10 20:34)
ルーヴル美術館展・・・先行した国立新美術館で観ました。
なかなかの味わいある作品をゆったりと観ることができました。
息子と甥っ子が一緒だったのですが、男3人というよりも大きな子ども3人といった感じで[!?]、まったりとした時間を楽しみました[嬉しい顔]
by Macoring (2009-10-10 23:47)
>Macoringさん
ご無沙汰してます。[嬉しい顔]
ご家族での美術館鑑賞、楽しいひと時を過ごされた
のでしょうね!
国立新美術館は展示スペースが広々としているので
落ち着いて観られたのではないでしょうか?
京都展は大変でした(笑)。
by miz (2009-10-11 17:44)
>nampooさん
>ヒトリノ夜さん
>tttさん
[ハート]マーク、ありがとうございます!![ひらめき]
by miz (2009-10-11 17:45)
フェルメールお好きですか?
あの方、作品も少ないし、構図も殆ど似てますが、あの光の表現がすんばらしい。。。ですよね。
やはりターバンの少女が脳裏をよぎります。
オランダとベルギーに行ったときちょうど日本に貸し出し中だったんです。
よくある話ですよね。
そうそう、鳥取砂丘の砂の美術館の写真アップしてます。
また見てください。
by 退会済み (2009-10-14 02:01)
フェルメール見たかったな。ヤン・ブリューゲル(父)、アブラハム・ミニョン辺りの驚異的な細密画もいつかこの目で確かめておきたい逸品です。[ふらふら][揺れるハート]
by ここん (2009-10-14 22:22)
>coquetteさん
せっかく海外でゆっくり見れるチャンスを残念でしたね。[失恋]
光の画家フェルメールは個人的に好みです。[ぴかぴか]
寡作で知られ三十数点しか作品が残っていないそう
ですが、果たして一生のうちに何点を目にすることが
できるでしょうか…(今のところ8点。[汗])。
by miz (2009-10-15 15:56)
>ここんさん
そうそう!
ヤン・ブリューゲル(父)の『火』の武具などの細かい
描き込みには驚かされました。
フェルメールの『レースを編む女』の前はやはり
すごい人でしたよ!
期間中の総入場者数は147万2554人だそうです。
さすがルーブルの知名度。[ふらふら]
by miz (2009-10-15 16:10)
>小梅ねこさん
>decoboさん
>とらぐぅさん
[ハート]マーク、ありがとうございます!![嬉しい顔]
by miz (2009-10-15 16:12)
たくさん記事読んで頂きありがとうございました。
by 退会済み (2009-10-15 20:38)
>coquetteさん
お久しぶりです。
ご無沙汰しておりました。[汗]
私の方は相変わらず記事の更新が進みません(苦笑)。
by miz (2009-10-15 20:55)
>うららさん
>roseさん
[ハート]マーク、ありがとうございます!![嬉しい顔]
by miz (2009-10-16 22:24)
>瓶覗 豆さん
[ハート]マーク、ありがとうございます!![晴れ]
by miz (2009-10-17 01:32)
>riverさん
[ハート]マーク、ありがとうございます!![ムード]
by miz (2009-10-20 23:33)
>NANさん
[ハート]マーク、ありがとうございます!![ぴかぴか]
by miz (2009-10-22 20:03)
>本物ホネツギマン(アビブ)さん
[ハート]マーク、ありがとうございます!![ひらめき]
by miz (2009-10-24 10:49)
>悠さん
[ハート]マーク、ありがとうございます!![晴れ]
by miz (2009-11-06 08:39)